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ネットでCNNにアクセスして驚きました。NHK国際放送を情報源として、東電・福島第一原発1号炉がスリーマイルアイランド級の炉心溶融(メルトダウン)を起こしているかのような報道をしていたからです。この時点で日本政府はそのような事実関係に触れておらず、NHKテレビでもその可能性は有り得るとしたものの、CNNの報道の根拠になるような報道をしていたとは私には思えませんでした。6時過ぎの記者会見で枝野官房長官は、東電・福島第一原発1号炉(米国GE社製46万kwで1967年運転開始、沸騰水型軽水炉(BWR))の建屋が12日15;30頃、爆発により骨組だけになった原因に言及しなかったことが、CNNの報道を否定出来ない状態になり、暗然たる思いでテレビを観続けておりました。ところが、午後8時30分の枝野官房長官の記者会見で「原子炉の格納容器内ではなくその外側の建屋内で水素爆発を起こしたが格納容器に損傷は認められないとし大量の放射性物質の流出は起こり得ない」と強調しました。これが事実なら最悪の事態は取りあえず避けられたましたが、スリーマイルアイランド級の炉心溶融から回避されることが保証されたわけではありません。長官の説明で理解に苦しむ点が有りますので以下に触れてみたいと思います。問題は、水素爆発を引き起こす水素がどうして建屋内に存在するようになったかにあります。原発では燃料のウラン235が原爆のように一気に核分裂を起こさないように、核分裂の引き金になる中性子を吸収して減速するために軽水(普通の水のこと)を冷却を兼ねて燃料被覆管を覆い、更に核分裂反応を制御するためにホウ素等の中性子を吸収する材質からなる制御棒を燃料棒に沿って上下させております。長官はその冷却水が循環不足により高温化して水蒸気を発生し建屋に出る過程で水素に変化し酸素と反応し、水素爆発を起こしたと説明しております。
しかし、水蒸気が高温に曝されるだけで還元されて水素になることは通常の化学知識では考えられません。長官の説明のように、建屋に出る過程で水素に変化したのではなく、水素の状態で建屋に出たと考えるべきと思います。何故なら、今回のように冷却水の循環不足により高温化すると燃料被覆管のジルコニウム合金が水と反応して水素を発生することは、学会でも報告されており現実に起こり得るからです。ただ、その水素がどうして密閉された格納容器の厚い金属板を通過して外の建屋に出て行ったことは、格納容器が厳密には密閉容器でないことを意味しており、問題にならないか心配です。

長官の説明が事実なら、燃料棒の部分的な溶融は有ったとしても、スリーマイルアイランド級の炉心溶融(メルトダウン)を起こしているとの表現は妥当ではなく、ひとまず、最悪の事態は回避できたとみてよいと思います。その意味で前述のCNNの報道は妥当性を欠いていると思われます。CNNをはじめ米国メィデアは、地震、津波よりも原発事故を重視しはじめ、史上最悪の原発事故になるのではとの推測も散見されるのは残念です。この種の報道では、いたずらに不安を煽らないよう言葉使いは慎重にして欲しいものです。長官の説明が事実であることを祈るばかりです。
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