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15年前、台湾に出張した時、空港の至るところに、酒井法子さんの顔が大写しになったポスターが貼られているのに驚いたことが有りました。当時台湾では、台湾出身のテレサ、テンの人気が高まりつつありましたが、酒井法子さんの人気はテレサ・テンをも凌ぐほどだったようです。台湾の男性は、酒井法子さんのようなポッチャリ系の可愛い顔を好むことが、台湾での酒井法子フィーバーを生み出したようです。台湾に限らず、中国、香港、韓国等の東アジア諸国でも同様に、酒井法子さんの人気は高く、今回の酒井法子逮捕のニュースは、中国の国営通信、新華社でも大々的に取り上げておりました。

現在、日本で密売されている覚せい剤のほぼ100%近くは、1941年に大日本製薬(現在の大日本住友製薬)が商品名「ヒロポン」で発売した、薬品名「メタンフェタミン」、化学式「フェニルメチル・アミノプロパン」の結晶粉末です。この薬は、化学構造がシンプルの上、構造中の置換基のメチル基が水酸基になっただけの、咳止め薬として市販されていた「エフェドリン」から、この水酸基をアルキル化反応によりメチル基に置換させるだけで容易に合成することが出来ます。そのため、1回の使用量0.02グラムの製造単価は恐らく、1円以下と思われますが、ひと頃1万円を超え莫大な利益が密売組織に転がり込んでおりました。

しかし、平成10年から第3次乱用期に突入するに至って、イラン人等による街頭での密売が盛んになり末端価額が2,000円以下に大幅に値下げされたことが、若者たちがファッション感覚で使用するようになるきっかけとなりました。また、蜜売品が高純度粉末であることから、粉末を加熱して液化し更に気化させることでその蒸気をガラスパイプなどで水タバコのようにして吸引することが若者たちのファッション感覚を煽ったようです。そのような最中で、酒井法子さんが覚せい剤所持の罪状で逮捕されました。

覚せい剤使用の問題点は、急性中毒により死亡することも有りますが、続けて使用するすることによる依存症にあります。このような依存性は覚せい剤のみならず、麻薬、鎮静剤、アルコール等にも見られ最終的には心身ともにボロボロになり廃人同様になり、最悪死にも繋がりかねません。将来、国を担っていく若者たちが、覚せい剤使用によりこのような依存性の中毒症状になるのは、本人のみならず国にとっても重大な問題です。

酒井法子さんのような清純派だった女優さんが覚せい剤を使用していたことは、あの彼女でも使用していたのだからという発想が起点となって、特に若者たちに覚せい剤に興味を募らせることに繋がりかねず、それだけでも社会的な罪は深く、まして不起訴になれば最悪逮捕されても何とかなるとの安心感を与えかねず、いずれにしても彼女の犯した罪は彼女一人だけで収まりません。

彼女は、このことを認識して、隠し立てしたり、罪を軽減するための裏工作することは一切止めて潔く罪に服することを明言するとともに、既に彼女に纏わりついていると思われる依存症の恐ろしさを告白することで、若者たちに警鐘を鳴らす義務が有ると思います。もし、彼女がこのことを実践するならば、芸能界に復帰して彼女の取った行動の正当性を実証する義務が逆に有ると私は思います。
目覚めよ! 酒井法子さん


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